『サブカメラでワイプ撮りできる新ビデオカメラ、4週間お貸しします! パナソニック「W850M」ブロガーイベント開催』に参加してきたよ
2/22、はてな東京オフィスで開催されたブロガーイベントに参加してきた。
エンジニアとしていろんなイベントに参加したり登壇したりする経験はあったけど、「ブロガー」というロールは初めて。はてなさんのオフィスも初めてだし、ちょっとどきどきする、土曜の午前中だった。
イベントの内容は、Panasonicの新型変態ビデオカメラ「W850M」の商品説明と、All Aboutのデジタルビデオカメラカテゴリのガイドである阿部 信行氏による撮影講座。
さらに発売されたての実機を4週間貸してくれて、ブログエントリを書くとご褒美までもらえるという至れり尽くせりなイベント。id:minesweeper96さん、お誘いありがとうございました!!
イベントレポートを書くのは久しぶり。どんどん拡散してほしいそうなので、当日会場で取ったメモを書いておく。
パナソニック 杉島さんによる商品紹介
子供とパパとビデオカメラ
子供の誕生をきっかけに購入するものトップ3は
- 学費保険
- デジタルビデオカメラ
- 自動車
だそうだ。…かなり図星っぽい。
最近はスマホで結構撮影できるんだけど、子供の年齢があがるに連れてスマホじゃ満足できなくなり、購入に至るケースが多いらしい。
しかし、生まれたての子供はだいたい室内で過ごすので、スマホでは十分なクオリティで撮れないことが多い。買うなら生後すぐがオススメ!とのこと。
まあ僕は出産前に買ったけどね!三脚とセットで!!(親バカ)
そこでW850Mの出番ですよ
さてビデオカメラを買うといろいろ撮りまくるんだけど、撮影にまつわる悩みとして
- どこで撮ったかわからない
- 何を見てるかわからない
- パパが映らない
…といったものがあげられる。
そこでW850Mの出番ですよ。
特徴
カタログ的な特徴は、以下のようなもの。
- 大きめの本体、大容量バッテリを標準装備
- 4ドライブレンズシステム
- 4枚のレンズを独立したモータで制御
- 家庭用では世界初
- 大型CCDで高画質
- 1CCDモデルの最上位機種
最大の変態的特徴
しかしこのカメラの最大の特徴は、なんといってもサブカメラ。よくある開閉式液晶パネルの左端に、37mm相当の単焦点カメラを搭載している。
サブカメラはメインとは独立したフォーカス・露出・ホワイトバランスを設定可能。撮影した映像は「ワイプ画像」として、メインカメラの映像にピクチャーインピクチャーで重ねて記録される。位置は上下左右4カ所、サイズは2種類。
その発想はなかった…。
サブカメラの使い道
メーカーが推してる撮り方は…
前&となり撮り
水族館やディズニーのショウをメインカメラで、それを見てる子供をサブカメラで、という撮り方。食事しながらの会話を同時に撮ったり、面白いところでは回転寿司(某かっぱ寿司)のレーンを流れる寿司と、それをはしゃぎながら食べる子供を同時に、なんて映像が紹介された。
ワイド&ズーム撮り
ステージでのダンスや発表会などで使える構成。メインカメラで演者や自分の子供のアップ、サブカメラで引いた全体を録画できる。
先日ムスコさんが保育園でやった「おゆうぎ会」でまさに同じ悩み(寄ると全体がわからない、引くと自分の子供がよく見えない)を抱えていたので、ステージでやるイベントにはすごく威力を発揮しそう。変態などと言って申し訳ありませんでした。
前&自分撮り
「パパが映らない」という悩みを解消するために、サブカメラを撮影してる自分に向ける、という使い道。正直自分の顔なんか撮りたくないけど、姉妹に持たせてとりっこで盛り上がる映像はよかった。
その他おもしろ機能
その他紹介されていたのは…
など。
全体に「子供向け機能」と「Wi-Fi&スマホ連携によるおもしろ機能」が推されていた。この辺はソフトウェアが頑張ればまだ広がりはありそうなので、ソフトウェアエンジニア的には「もっとなんかネタはないか?」という視点になってしまった。
All About ガイド 阿部さんによる講座
タイトルは「我が子とのイベントを臨場感あふれる動画で残すコツ」講座。これがまたためになる内容で…。この講座を聞けただけでも参加した価値は十分にあった。
tl;dr
三行でまとめると…
- 手ぶれが最大の敵。
- ズームしない、追いかけない。
- カットは短く、ファイルは細かく。イベントごとにSDで管理。
以下は聞きながらとっていたメモを箇条書きで。ためになりそうでしょう?
失敗しない撮影のための5つのポイント
- グリップベルトを調整する
- 手の甲に来るように
- 逆さにしても落ちないように
- しっかり調整すれば撮影は80%成功 (手ぶれを防げる)
- 目線を合わせる
- 子供が上目遣いになると表情が硬くなる
- 静止画も同じ
- 風景のときは自分の目線の高さで
- 短めに撮る(1カット5秒前後)
- TVのニュース映像でも4秒ワンカットで編集する
- テンポがよくなる
- ファイル分割されるので編集しやすくなる
- 長く撮ると編集しづらくなる、撮りっぱなしになる
- カメラを振り回さない
- 子供やペットに合わせて振り回すと手ぶれと一緒
- ちょっと引いて
- ズームを多用しない
- 撮るときは面白いが見るときは見づらい
- アップにしたいときは近づく
楽しくビデオを撮るための3つのポイント
- カメラの特徴を理解する
- 機能にあとで気づいても遅い
- ストーリーを考えながら撮る
- 次の展開を考えながら撮ると見たとき楽しい
- 自然に撮る
- 「こっちむいて」「笑って」を控える
- ナチュラルに
ビデオ編集を意識した撮影のポイント
- いつ
- 見返したとき日付を忘れる
- カレンダーを撮っておくとか
- どこで
- 動物園行くまで、チケット買う、入場券買う
- そこでカバを見る→ストーリーができる
- だれが(だれと)
- サブカメラで自分が入ってると「だれが」「だれと」を押さえられる
- 何をした
- 短めに撮る(1カット5秒前後)
- 長いものを切り貼りして編集はしない
- 最近のカメラはREC→STOPごとにファイルができる
- 並べるだけで編集できる
- 前後の入れ替えも可能になる
- さいごに
- 帰り道とか食事とかもおさえる→ストーリーができる
- 編集したらSNSでシェアすると楽しい(限定公開もできるしね)
撮影後の映像データの管理はどうする?
- イベントごとにSDで管理する
- PCに移すとHDDぱつぱつに
- 1TBのデータを2TBに移すのは大変
- ディスク故障も怖い
- 安いときに買いだめしとくとよい
まとめ
- 撮影の特別なテクニックがあるわけではない
- 基本を押さえればよい
- 撮影の注意
- 両手で撮りましょう
- 左手で液晶ファインダ持つだけで手ぶれが軽減される
- 編集に「あとで」はない
- 冒頭から何秒か切り取る、ぐらいが限界
- 1分から15秒抜く、とかめっちゃ大変
Q&A
さいごは杉島さん・阿部さんへの質疑応答。これもメモをそのまま。発言者として…
- (あ) : 阿部さん
- (す) : 杉島さん
のマークをつけている。
- Q : SDの選び方は?(あ)
- 物理破壊以外は経験してない
- 特売ものでも障害が出たことない
- 一眼はともかく、ビデオ撮影で速度的な問題は出にくい
- Q : Ustream配信機能はどんな感じ?(す)
- Q : でもお高いんでしょう?(す)
- メーカーの「想定価格」:11万ぐらい
- Q : 「子供が初めて立った!」とかを狙うと長尺にならない?(あ)
- 撮ってると慣れてくる
- 子供の次の動きが読めるようになる
- Q : サブカメラの使い道で制作サイドからよかったものは?(す)
- ショーなど対象物と子供を同時に撮れるのが一番うれしい(パパとして)
- Q : 水族館の映像(作例として紹介された)、画質悪くない?
- 相当暗かったのではと推測(す)
- 実際暗かった。データはもうちょっときれい(あ)
- Q : 絞りのタイプは?(す)
- 光彩絞り
- Q : サブカメラ、右側が死角では?(す)
- 撮影のオペも含めてトータルで考え、左手だけでできないと無理だろうと判断
- 左手の親指・人差し指ですべての操作を完結させた
- いつもお父さんはご家族の右側に立っていただく
感想
イベントとしては…
- 作り手の話が聞ける
- 知識 / 技術が増える話が聞ける
…という「その場にいたことによる価値」がすごく感じられ、土曜の午前中の過ごし方としてはとても有意義だった。
お借りしてきた実機で早速いくつか撮ってみたので、その辺は次回エントリ予定。
関係者のみなさまありがとうございました!